突然お口が開かなくなったら

「昨日までなんともなかったのに朝起きたら急に顎が痛くてお口が開かなくなった」

「さっきまで普通だったのに顎が痛くてお口が開かない」

 こんな症状が現れた場合は、急性のクローズドロック※が疑われます。顎の関節は左右両側にあり、このどちらかの顎関節の中にある関節円板がズレて自分の力では元の位置に戻らなくなることが起こります。原因として、ストレスによる強い噛み締め(歯ぎしり)、咬合の不調和、スポーツや事故による外部からの衝撃などがあげられますが、この症状が歯科医師により確認出来た場合は、至急、顎関節円板を元の位置に戻す処置(マニピュレーション)が必要になります。この顎関節円板を元の位置に戻す処置は殆ど痛みを伴いません。しかし、処置を施さずに放置すると、数週間かけて徐々にお口は開くようになりますが、外側翼突筋の萎縮や顎関節円板の変形が進み、最悪の場合、顎関節円板の位置が悪いまま正常な位置に戻すことが困難になるばかりではなく、顎関節症へ移行する恐れもありますので、出来るだけ早めに受診されることをお勧めします。

【クローズドロック】
非復位性関節円板前方転位のことをいう。開口時の疼痛、開口量の減少、下顎の患側への変位などが生じる。顆頭が陳旧性に移行すると、徐々に開口量は増加するが、最大開口時に顆頭が関節結節を越える位置まで滑走しない場合が殆どである。(日本臨床歯科補綴学会 用語集より)
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